1.1. LTM動作概要
BIG-IP LTMはWebサーバ群に対して定期的なヘルスモニタリングにて稼動監視を行い、サーバ群へのロードバランシングや異常検知したサーバへの転送を止めたりなど、サーバシステム全体のパフォーマンス向上と可用性を高めることが出来るソリューションです。
LTMは以下のような流れで動作します。
クライアントがWebブラウザに、URL: www.f5.com を入力。
クライアントPCは、www.f5.com のIPアドレスを解決するために、DNSクエリを送信。
DNSサーバから www.f5.com のIPアドレスを得る。
Webブラウザは、そのIPアドレス (仮想サーバ)宛にHTTPリクエストを送信。
BIG-IP LTMは、Web サーバ群の中から1台 (この例ではWeb2)を選び、宛先アドレスを変換してHTTPリクエストを転送。
Webサーバ (Web2)は、そのHTTPリクエストに対するHTTPレスポンスを送信。
HTTPレスポンスを受けとったBIG-IP LTMは、送信元アドレス変換を行い、そのHTTPレスポンスをクライアントPCへ転送。
www.f5.com のWebページが表示される。
このように、インターネットユーザーからの膨大なリクエストを、サーバの状態をモニターしながら適切にサーバ群へリクエストを分散処理させることが可能です。