1.2. 新しいBIG-IPソフトウェア"BIG-IP Next"とは?

F5は、2023年に、次世代アーキテクチャーを採用したソフトウェア”BIG-IP NEXT”(バージョンである20.0〜)をリリースしました。クラウドシフトやコンテナ、DevOpsなどのアプリケーションの変化に対応し最適な通信環境を提供するため、従来のTMOSをベースとし新しくコンテナ・マイクロサービスで動作するソフトウェアへと進化しました。これにより、コントロールプレーンとデータプレーンの分離、通信状況に応じた柔軟なスケールアウトの実現など、現在およびこれからのアプリケーション基盤に最適なネットワークやセキュリティを提供します。



次のイメージのように、TMOSではControl Plane、Data Planeそれぞれの機能モジュール全てを1つのソフトウェアとして提供していましたが、BIG-IP Nextでは、それらが複数のコンテナ群の集合として分離されています。

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また次のイメージのように、アーキテクチャがコンテナに変わりますが、ハイレベルなアーキテクチャとしてはこれまでのBIG-IPのCoreであるTMMを踏襲しながらモジュラー型への進化を遂げています。

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BIG-IPのCoreであるTMM は維持
  • 今までと同様の機能を実装 (iRules等)


各機能 (プロセス)をコンテナで実装
  • コントロールプレーンとデータプレーンの分離

  • 柔軟性、拡張性の向上

  • バージョンアップやマルチテナント管理が容易に

  • マシンリソース使用の最適化